天使の分け前
(画像は公式ホームページから引用)
イギリス・フランス・ベルギー・イタリア合作映画
監督:ケン・ローチ
出演:ポール・ブラニガン、ジョン・ヘンショウ、チャーリー・マクリーン、ロジャー・アラム
いつもケンカばかりしている青年ロビー(ポール・ブラニガン)は、トラブルを起こして警察ざたに。
しかし、恋人との間にできた子どもがそろそろ出産時期を迎えることに免じ、
刑務所送りの代わりに社会奉仕活動をすることになる。
まともな生活を送ろうと改心した過程で指導者のハリー(ジョン・ヘンショウ)に出会い、
ウイスキーの奥深さを教えてもらったロビーはその魅力に目覚めていき……。(シネマトゥデイより引用)
ちょっとだけネタバレを…
この作品は感動する話というより、どちらかと言えばシニカルなコメディです。
上記のあらすじや予告から、主人公が改心してウイスキー工場とかで才能を開花させていくんだろうなあ…と思った方もいると思います。私もそうでした。が!…この後の展開には驚きました。しかし彼らを取り巻く環境を考えると、この展開になんとなく理解ができるのです。
人ってそう簡単には変わらないし、変わることが許されなかったりする。
…本人の変わりたい、という強い意志がなければ。
こういう※”天使の分け前”が人生にあってもいいんじゃないかな、と思いたくなるラストが待っています。
※”天使の分け前”とは?
ウイスキーなどが樽の中で熟成されている間に、年2%ほど蒸発して失われる分のこと。
10年もの、20年ものと年数を重ねるごとにウイスキーは味わいを増し、
それとともに天使の分け前も増していく。(公式ホームページから引用)